類人猿と呼ばれるくらいですから、ヒトと似ているところがあっても不思議ではないでしょう。
しかしながら、骨格を見比べてみた人はおそらくあまりいないのではないでしょうか?
そこで今回は、チンパンジーとヒトの骨格の比較をテーマに話していきます。
骨格を通して見つめる、チンパンジーと人間の類似点や相違点!
まったく想像もつきませんが、いったいどんな発見があるのでしょう。
ヒトの骨格と似ているところはあるのでしょうか?
また、逆にヒトの骨格と異なるところは見られるのでしょうか?
共通するところは、どこ?
はじめに、頭、体、手と足と一目見て判断できるところです。
細かな違いはありますが、チンパンジーの骨格を見て、専門家でなくとも大体どの部位かを推測することは難しくありません。
ちょっとヒトよりもずんぐりしているなと感じる方がチンパンジーの骨格です。
次に、手と足の指の骨です。
チンパンジーもヒトと同じように、第一関節から第三関節までを確認することができます。
また、骨盤の形状についても同じ特徴が見られます。
ヒトの骨盤は、イチョウの葉のような形をしています。
それに対し、チンパンジーの骨盤もそれをベースとした丸みのある形状です。
異なる点は、どこ?
まず、頭蓋骨のてっぺんに突起したところが見られます。
これは多くの哺乳類のオスに見られるそうで、矢状隆起と呼ばれ、下あごを動かす筋肉がついています。
もしオスの犬を飼っているのならば、頭をなでて見るとその存在を確認できます。
次に、あばら骨の配置が異なっていることです。
ヒトの場合は上半身から下半身にいくにつれて、あばら骨が弧を描くように並んでいます。
一方、チンパンジーの場合は、上半身から下半身に向かうごとに傘を開いたような配置になっています。
最後に、骨盤の大きさが違うところです。
チンパンジーの骨盤は、ヒトよりも幅広く、大きい特徴が見られます。
まとめ
チンパンジーとヒトの骨格を初めて比べてみましたが、これほど面白い発見があるとは思いもしませんでした。
最もびっくりしたのは、両者の骨格の見た目がほぼ同じような並びをしていたことです。
あばら骨の並びや骨盤の大きさなどに違いは見られますが、本当に興味深かったです。