1,300万年から600万年前に、ヒトとチンパンジーの共通の祖先から分岐したと考えられています。
このようにヒトとチンパンジーはとても関係性の深い間柄です。
その特徴である、二足歩行ができる理由について探っていきたいと思います。
なぜチンパンジーは二本足で歩くようになったの?ヒトは?
慌ただしい生活を送っていると、当たり前のことをかっこに入れて見ることを忘れてしまいます。
私たち、ヒトは二本の足で歩いて、生活を送っていますが、そもそもなぜ二本で立てるのでしょう。
また、チンパンジーはどんな時に二本足で歩くことがあるのでしょう。
ヒトが二足歩行を獲得した理由は?
気候変動の影響によって食料を獲得することが難しくなっていく中では、1回の運搬でより多くを運べる方が生存率は高まります。
ですから、二足歩行を行うことが常態化していったと考えられています。
また、狩猟や採集における長距離移動では、必要最小限のエネルギーで歩行する方法が選択されたと推測されています。
さらに、2015年に発表された論文によると、地形の変化が二足歩行を促したと述べています。
初期の祖先の化石の多くは東アフリカで発見され、そこは地質学的に不安定なところだと指摘しています。
ボーンマス大学のマシュー・ベネット氏の研究により、祖先と現代人が同じように歩き、可動性に違いがあることが明らかにされました。
チンパンジーは二足歩行をするの?
類人猿と称されるくらいですから、ヒトと同じように二足歩行はできますが、いつもというわけではありません。
いくつかある仮説の中で有力なものによると、貴重な資源を獲得する場合に二足歩行になるそうです。
チンパンジーに種類の異なる木の実を示し、1つは一般的なもの、もう1つは希少価値の高いものです。
その結果、一般的な木の実は視界に入れず、レアなものだけを運び、二足歩行になる回数が4倍に増えたそうです。
一度にたくさん運ぼうとするあまり、両の手はもちろん、口までも使っていたそうです。
まとめ
ヒトもチンパンジーも、一度に多くの資源を運ぶことができるように二足歩行を獲得していきました。
他にもいろんな説が提示されていますが、研究が進むにつれて、人類進化の道のりの一端が分かる日も遠くないでしょう。