動物園などで目にするチンパンジーの姿は危険よりも先に、ユニークやひょうきんなイメージが先行してしまいます。
しかし、実際に世界のいたるところでチンパンジーによって危険な目に遭っている人たちがいます。
そこで今回は、知られざるチンパンジーの危険性について調べていきたいと思います。
「危険」を視点にチンパンジーについて調べてみよう!
チンパンジーが人に対して危害を加えることなどあるのでしょうか?
野生の個体は、人間の考えが及ばないような習性をもっているようです。
この2つについて、これから説明していきます。
どんなところが危険なの?
飼育されている個体でさえ、時として乱暴性を発揮することが、次の事例のように見られます。
米国ではCM経験のあるチンパンジーのトラビスが飼い主の知り合いを襲って、警察官に撃たれて最期を迎えることになりました。
襲われた女性は、鼻、唇、まぶた、手の指を失い重体に陥りました。
ドイツではベルリン動物園において、給餌中の官庁がチンパンジーのペドロに右手の指を噛み切られる事故が発生しました。
台湾の寿山動物園では、ターザンの叫び声を群れに向けて発した高校生に対し、ボスが石を投げつけ強化ガラスを割る騒ぎとなりました。
日本でも、テレビ出演で有名になった「パンくん」が飼育研修生を襲いケガを負わせてしまいました。
野生の恐ろしさを物語る習性とは?
他の哺乳類にはあまり見られない、子どもを手にかける習性があります。
オスのチンパンジーが他のグループの子どもを襲う、同じグループ内の子どもを手にかける、ことは珍しいことではありません。
時には、メスが同じグループ内の子どもを手にかけるなど、いろんなパターンが確認されています。
メスの子どもよりもオスの子どもが狙われることが多く、亡骸は同じグループの個体によって食べられてしまうそうです。
ライオンなどが子どもを手にかける場合とは異なり、血統が問題ではなく、この習性がどんな役割を果たしているのか謎のままです。
まとめ
たとえ動物園で飼育されている個体であっても、その乱暴性をはっきする可能性は充分に考えられます。
チンパンジーを見る際は、挑発するような行動をとったり、誤解を招く動きをしたり、するのはやめるようにしましょう。
改めて野生に生きる個体は、厳しい中を生き抜いてきているのだと強く感じました。