繁殖期になると、メスのチンパンジーは特徴的な色合いになることで知られています。
そんなオスの気を引く魅力的な部分としての意味もありますが、他に何か情報を得てはいないのでしょうか?
そこで今回は、「お尻」とチンパンジーの関係性について紹介していきます。
チンパンジーの「お尻」を通して知る、新たな一面!
ヒトは個々人を認識する際に、顔を見て誰であるかを判断しています。
それと同じことを、チンパンジーも行っていますが、ヒトのそれとはどうも違うようです。
では、いったいどのようにして個体を識別しているのでしょうか?
尻で見分けているって、本当?
オランダのライデン大学研究チームは、チンパンジーは、個々の尻を区別し、認識しているという結果を発表しました。
ヒトの場合、顔を識別するためには、眉や目、唇、頬などのパーツの顔全体に占める割合が必要となってきます。
チンパンジーの場合も、同じようなことを「お尻」について行っているそうです。
研究では、通常の状態とは上下逆のお尻の映像を見せると正答率が低くなり、これにより特別な認知をしていることが分かったそうです。
同研究チームの論文「顔処理の起源に迫る」において、顔と尻を関連付けるのは簡単だと述べています。
両者とも、毛が無く左右対称であり、魅力的な部分であるため、その特徴から個体の違いを見分けやすいそうです。
自分のお尻を嗅いで倒れたの?
一日履いた靴下の臭いを嗅いだり、靴の臭いを嗅いだり、ついしてしまうことがありませんか?
私は夏場などにやってしまうことがあります。
同じようなことをチンパンジーもしてしまうようで、一時期それが話題になったことがあります。
それは、自分のお尻の臭いを嗅いで、とても臭かったのか大きくのけぞり、そのまま樹上から落ちてしまう映像です。
このチンパンジーも、なんとなく自分の臭いところを嗅いでみたくなったのでしょう。
ですから、動物園などでチンパンジーを観察する際は、お尻の前に顔を出さない方が賢明でしょう。
まとめ
チンパンジーにとって、お尻は個体識別をするための大きな手段となっていることが分かりました。
同時に、チンパンジーのお尻の臭いは、本人も卒倒するくらいのキツイ臭いを放つようです。
もし、動物園に行く機会があれば、チンパンジーのお尻には注意してくださいね。