以前放映されていたテレビ番組を通じてチンパンジーがいかに賢いか知っている人は多いと思います。
では、野生のチンパンジーはどんな工夫をして生活をしているのでしょう。
そこで、チンパンジーを発明家という視点で眺めていきたいと思います。
チンパンジーは必要な道具を自分の手で作ることがあるの?
野生の個体は必要な道具を自分で作ることが珍しくありません。
獲物を捕獲する道具、飲み水を確保する道具など、いろんな道具を自分の手で作り出しています。
では、いったいどのようにして作製しているのかを紹介していきます。
シロアリを捕食する際は?
チンパンジーはシロアリを捕まえるために、小枝を道具として使うことがよく見られます。
作り方は、落ちている小枝を折り、長さを調節し、木の葉は手や歯でもいでしまい、棒切れだけの状態にします。
大好物のシロアリの巣を見つけると、そこに穴を空け、小枝をそっと差し込みます。
すると、シロアリは小枝に引っ掛かったり、噛みついたりした状態で外へ引きずり出されてしまいます。
ヒトが同じように作ってもシロアリが獲れることはなく、どうやら高い技術を必要とするようです。
チンパンジーがお気に入りのよくできた小枝は、次のアリ塚でも使用することがあります。
水を飲むために使うものは?
自然界には樹の洞(穴)に水が溜まっていることが珍しくありません。
チンパンジーは、その水を飲用としていますが、穴が小さいと顔を入れて口から直接飲むことができません。
そんな時は、木の葉をもいで口の中に何枚も入れ、噛みつぶしてくしゃくしゃにします。
ちょうど、広告をくしゃくしゃにした状態を想像してもらったら分かりやすいと思います。
細かな溝ができて表面積が広くなり、水を含ませるにはちょうどいい道具となります。
これを小さな穴の中へ入れて、水を吸わせて口に運べば、水分をきちんと補給できます
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まとめ
チンパンジーは、自然環境にあるものを上手に駆使して生きていることが分かりました。
シロアリを捕獲する道具、水を飲むための道具と、本当に理に適ったものばかりで驚きました。
私たち人間も、同じように知恵を働かせて自然に負担の少ない生活をしていく必要がありますね。