アメリカの学者の間で物議を醸した新仮説が話題を呼んでいるそうです。
なんと人間の祖先は、チンパンジーと豚のハイブリッド種だとする説が掲げられています。
そこで今回は、その新たな仮説にスポットライトを当てて見ていきたいと思います。
チンパンジーと豚のハイブリッドが人間とする仮説の根拠は?
生物の時間に学んだ内容からすれば、随分と異なった方向性のある仮説だと感じてしまいます。
では、いったいどんな根拠があってこの仮説が成り立っているのでしょう。
新仮説の内容について紹介していきます。
とんでもない仮説を提唱した学者がいるって本当なの?
米国ジョージア大学の遺伝学者ユージン・マッカーシー氏は、まったく新しい仮説を打ち立てました。
それは、人間はチンパンジーとブタの子どもが進化した生物であるとのこと。
この仮説に従えば、人間はオスの豚(イノシシ)とメスのチンパンジーが交配を行って誕生したのが源とされています。
科学的根拠に乏しいかに見えますが、霊長類との違った特徴を指摘し、それらをすべて補完するのがブタだとしています。
多くの学者は人間とチンパンジーが遺伝的に近いと認めていますが、解剖学的には身体に大きな相違点が見られるのです。
すべすべの肌、厚い皮下脂肪、明るい色の目、鼻、まつ毛の量など、人間だけが持つ特徴です。
それらの特徴を持っているのは、豚をおいて他にはありません。
新たな仮説を裏付ける根拠は?
まず、人間と豚の皮膚や臓器の構造に類似点が多く見られることです。
実際に、豚の皮膚組織や心臓弁などは人間への移植に利用され、その体組織から作られた物質は薬剤に使用されています。
次に、他種どうしのハイブリット生物でも生殖能力を有することです。
マッカーシー氏が鳥で行った研究によって、4,000種もの違う種類の鳥が他種交配によって子孫を残していたことが判明しました。
これは有名なロバと馬の交配種である、ラバの哺乳類にも見られることです。
最後に、染色体の数が異なる生物どうしの交配において、染色体の数と子孫を残せる可能性は関連性がないことです。
例えば、ヤギの染色体数は54本(2n=54)、ヒツジの染色体数は60本(2n=60)ですが、交配させるとギープという交配種が誕生します。
まとめ
チンパンジーと豚の交配によって誕生して生まれた子どもが、人間の子孫であるという仮説が米国の学者によって提唱されました。
とても斬新な新たな進化論に驚かされました。
確かにアイディアとしては面白いなと感じましたが、さらなる研究が進むことによってどんな発見があるのか期待したいですね。