動物の中でも長いライフスパンを持つことで知られており、子育てもメスと子ども1対1で行います。
そんなチンパンジーの交配について、いったいどんな特徴が見られるのか調べていきたいと思います。
生命の神秘に迫ろう!チンパンジーの交配や発情期のサイン!
どれくらいの頻度で交配を行い、接合率は高いのでしょうか?
また、オスは、メスが性的に成熟したことをどのようして知ることができるのでしょう。
これら2つの点を踏まえて、チンパンジーの交配について紹介していきます。
交配を行う頻度や時間は?方法は?
メスが発情したのを確認すると、グループ内のオスはそのメスへ目がけて群がります。
メスは周囲を見回すと、相手を探し、次から次へと交配を繰り返します。
中には、1分という短い間に2頭のオスと関係を持つメスもいます。
その場にいたオスたちと関係を持った後は、オスもメスも休みます。
それから数時間後、また交配活動を開始します。
その間、メスはほとんど餌を食べず、交配活動と休憩を1日中繰り返しています。
なんと1日にメスは30回以上もオスと関係を持っていますが、これで妊娠するわけではないようです。
研究によると、こうした発情を6回くらい行った後で、メスはようやく妊娠すると言われています。
交配ができるようになったメスのサインは?
大人の女性になった証として、お尻のあたりが風船のように膨れ上がり、赤色やピンク色などに変化します。
膨れ上がるところは、性皮と呼ばれている生殖器の1つで、性的な成長を遂げると、赤っぽく色づいて膨らみます。
と言っても、私たちの目から見れば、ひどく膿んでいるように見えて、早く治療をという思いを抱いてしまいます。
野生の個体は平均で20年くらい生きると言われていますが、性的に成長するまでメスは12年の時を要します。
オスにとっては、その膨れ上がったお尻がとても魅力的に見え、性的衝動に駆られてしまうようです。
まとめ
種を残していくためにチンパンジーが採ったのは乱婚という、人間社会では考えられない方法です。
チンパンジーは交配の回数が非常に多いものの妊娠率が悪いために、何度も繰り返し行っているようです。
交配できるかどうかの合図はとてもわかりやすく、メスはお尻のあたりが膨張し、赤っぽい色に変わっていきます。