かつてピグミーチンパンジーと呼ばれていたボノボは、チンパンジーの仲間です。
同じ分類に入っているからと言って、すべてがまったく同じであるというわけではありません。
どこが同じで、どこが違うのかを調べていきたいと思います。
チンパンジーとボノボを比べてみよう!共通点は?違いは?
見た目はそれほど大きさの違いくらいしか感じませんが、いったいどんな特徴があるのでしょう。
ボノボと比較することで、チンパンジーの意外な一面をより一層感じることができると思います。
これからチンパンジーとボノボの共通点と、相違点について紹介していきます。
ボノボと似ている2つの点は?
1つ目は、群れを成して生活するところです。
チンパンジーは多くの異性を含む、20頭~100頭ほどの群れを形成し、離散集合を繰り返しながら小集団に分かれて移動します。
ボノボも同様に、複数頭の異性から成る群れ(50頭~120頭)を作って生活し、6頭~15頭の群れに分かれて行動することが多いです。
2つ目は、性成熟の期間についてです。
チンパンジーも、ボノボも生後8年~11年で性的に大人になり、生後14年目にして初めて出産を行うそうです。
ボノボと異なる2つのポイント!
1つ目は、攻撃性の有無です。
チンパンジーのオスは、他の集団の子どもを襲って、食べてしまうことがあるそうです。
それは、時として同じグループの中においても観察され、オスだけではなく、メスも行います。
また、繁殖期を迎えるとメスをめぐるオスどうしの争いもよく起こります。
一方、ボルボは、たとえ繁殖の時期であっても、ボルボどうしでの争いはほとんどないそうです。
2つ目は、道具の使用の有無です。
ウガンダに暮らすチンパンジーは、木の枝を用いてサスライアリなどを捕食することが知られています。
この他にも、アリ塚に長い棒を差し込んだり、石などで堅果類を割ったりするなどの行動が観察されています。
これに対し、ボノボは捕食をする際に道具を使用することはないそうです。
まとめ
ボノボと比べることで、チンパンジーは思ったよりも攻撃的な性質を備えていることが分かりました。
群れを作り、グループに分かれて生活したり、性的に成熟するまで時間を要したり、など共通項もありました。
同じ分類をされているからと言って、ひとまとめにして考えるのは危ういなと思いました。