ヒトとチンパンジーは同じようなくくりで見られることが多いですが、それは「子育て」においても言えるのでしょうか?
チンパンジーのメスは、どれくらいで子どもを産めるようになるのでしょう。
ヒトとチンパンジーの「子育て」に違いは見られないのでしょうか?
大人の体になるのは?ヒトとチンパンジーの子育てに違いは?
そこで今回は、出産から子育てまでをテーマに調べていきたいと思います。
メスの妊娠期間はどれくらいで、いつになったら大人とみなされるのでしょう。
ヒトと同じように育児に参加するオスが存在するのでしょうか?
妊娠できるまでの流れと妊娠期間について
チンパンジーが性的に成熟するのは、生まれてから8年~11年もの時を要します。
そして、初めて出産を迎えるのが、生後14年~15年と動物にしては長いスパンがあります。
さてオスと関係を持ったメスが子どもを産むまでの期間は、およそ240日、つまり約8ヶ月もすれば赤ちゃんが誕生します。
出産時の平均体重は、1.8㎏くらいとヒトの赤ちゃんよりも軽いです。
ちなみに、赤ん坊が亡くなってしまう割合は30%と高いことから、母と子の1対1の育児が行われています。
メスの寿命は約50年という長さに加え、生後5年で一人前になりますので、ほぼ5年ごとに出産を繰り返すと言われています。
人間との子育ての違いは?
最も大きな違いは、オスとメスが協力して育児を行うことはありません。
それはオスとメスで果たすべき役割が異なっているからで、メスだけに押し付けているのではないのです。
チンパンジーのオスは、群れをしっかりと守る役目を果たし、安心して暮らせるように、子育てできるようにサポートしています。
育児に関してはメスがしっかりと関わり、なんと5年もの間、独りで子どもの世話をしていきます。
生まれてからずっと母親と離れることはなく、移動の際は母親の背中やお腹にしがみついています。
成長するにつれて、遊んだり、食事をとったりする際には離れますが、数m以内の範囲です。
そのため、一度出産をすると、その子が独り立ちするまで、繁殖活動は抑制されるようです。
まとめ
チンパンジーは8ヶ月くらいで出産をしますが、独り立ちするまでには5年くらいの時を必要とします。
その間、母親のチンパンジーは子どもとしっかりと関わりを持ち、オスは安全な環境を維持していくために努力します。
ヒトのライフスパンとは異なるため、このような形態になったのでしょうね。