動物園に行けばチンパンジーにいつでも合えますが、中には飼育してみたい人もいるかもしれません。
それは、現実問題として可能でしょうか?
可能であれば、どのような問題があるのでしょう。
個人でチンパンジーを飼うのが難しい理由について!
どうも個人で飼育をすることはとても厳しいようです。
では、なぜ飼育するのが大変なのか、その理由について調べてみたいと思います。
法律上の問題と、チンパンジーの習性に関する問題の2つに分けて説明していきます。
法的な2つの問題点は?
まず、チンパンジーはワシントン条約によって研究目的以外の飼育はできないことになっています。
ワシントン条約施行前から飼っている個体やその子孫であれば飼えるかもしれませんが、今の日本で探すのは難しいでしょう。
ちなみにワシントン条約は、野生の動植物の一部の種が過剰に国際取引に利用されることを防止するために設けられた条約です。
次に、仮に飼育することになれば、地方自治体の許可を得る必要があります。
その理由ですが、トラやライオンと同じく、チンパンジーは「危険な動物」に分類されているからです。
習性上の3つの問題点は?
1つ目は、見た目に反して乱暴なところです。
親から引き離されて育ったチンパンジーは社会性を身に付けないまま成長してしまいます。
2009年には米国で飼い主の知人を襲い、警官の銃で最期を迎えることになったチンパンジーもいます。
2つ目は、トイレのしつけが難しいことです。
イヌやネコのようにマーキングをする習性がないため、野生の個体は樹上から外へ垂れ流しです。
オムツを使っても、知恵を働かせて脱ぎ捨ててしまうことが考えられます。
3つ目は、寿命が長いことです。
飼育下の個体の寿命は50年近くにもなります。
自分、そして家族、さらにペットとこれから長い目で見た場合に、しっかりと関わっていくことができるでしょうか?
まとめ
チンパンジーは、乱暴性があり、トイレのしつけが難しいとは、意外でびっくりしました。
野生の動物を人間の手で飼育すること自体がそもそも自然ではありませんので、個体数を減らさないように尽力すべきでしょう。
生き物を飼うということは、その生き物の命を預かることと同じだと改めて感じました。